朝イチにはルーティンワークで身体を慣らす

優先順位の高い仕事から先に行うのも同じです。

様々なビジネス書に優先順位の高い仕事から行うのがいいと書いてあります。しかし、優先順位の高い仕事は、難易度が高く、手間がかかるものや、あまり気が進まないものが多いもの。

朝一番に取り組もうとしても、なかなかやる気が出ず、リズムに乗れずに、その後もダラダラと過ごしてしまう危険性があります。

スポーツ競技では、ウォーミングアップから始め、徐々に身体を慣らしていきますよね。仕事も同じです。まずは簡単な仕事から取りかかることが大切です。

私も会社に着いたら、まずルーティンワークから始めます。スケジュールを確認し、計画を立て、当社が扱っている株価動向をチェックし、メールの返信を行う。これらは難しい作業ではないので、テンポよくこなしていけます。そして、終わったタスクに赤丸をつけると、達成感が湧いてきます。

つまり好きな仕事、ラクな仕事、円滑にすすむ仕事から行い、ウォーミングアップをすることで徐々に仕事モードに入っていくのです。

午前中が終わらないようにタスク数や時間に制限を設ける

注意が必要なのは、たとえひとつのタスクが3分で終わるとしても、50個あれば合計で150分、つまり2時間30分もかかってしまい、午前中がそれで終わってしまうことです。

そこで、ウォーミングアップとして行うタスクは「10個まで」とか「15分間」といった具合にタスク数や時間に制限を設けて取り組むことが重要です。

仕事のリズムが整ったら、優先順位の高い仕事に取りかかる。

要領がいい人は、自分で自分の気分を整えることが得意です。リズムよく仕事をするのもそのひとつです。

もちろん、客先へ提出する企画書の期限があと1時間に迫っているなど、切羽詰まった状況なら、優先順位の高い仕事に真っ先に取りかかる必要があります。しかし、いつもそんな状況ばかりではないし、毎回乗り気で仕事ができるわけではありません。

要領がいい人は、まずはルーティンワークなど簡単な仕事から始めます。徐々に仕事モードに入り、リズムよく効率的に仕事を進めているのです。