忙しくても自己実現のための時間は惜しまない

要領がいい人は、「緊急ではないけれど重要なこと」を毎日やり続ける時間を決め、その時間に他の予定を入れません。スケジュールに自分の目標を先に入れ、確実に実行する仕組みを作っています。

例えば、外資系企業への転職を目指していた後輩は、毎朝1時間早起きして英語の勉強をしていました。通勤時間は片道1時間半、満員電車で音声アプリの英語を聞き続けました。会社の飲み会はすべて断り、その時間を外国人との交流会に充てると決めていました。

石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)
石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)

その結果、1年後にTOEICで900点以上を取得し、無事に第一志望の企業に転職することができました。彼が目標を達成できたのは、毎日「緊急ではないけれど重要なこと」をやり続ける時間を決め、そのルールを守り続けたからです。

要領がいい人は、どれだけ忙しくても、自分の人生において重要な目標に向けた時間を確保し、それを継続させます。緊急な用事が入っても、決めた時間だけはそれを守ります。

目標を実現するためには、この「緊急ではないけれど重要なこと」を毎日やり続ける時間を作り、それを守り続けることが成功のカギなのです。

(イラストレーション=末吉喜美)
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