説明がわかりにくい人は、頭の中で話が整理されていない。そこで役立つのが「数学的思考」だ。数学が得意でなくても、5つの要素さえ意識すれば活用することができるという。その基本を学ぼう。

数学とは「説明」である

わかりやすい説明をするために、必要なこととは何でしょうか。もちろん流暢な話術や要点が整理された資料があれば、説明は伝わりやすくなります。しかし、私が何より欠かせないと思うのが「数学的思考」です。

「数学」と「説明」がどう結びつくのか、疑問に感じるかもしれません。本来、数学は計算問題を解くことではなく、「三平方の定理」などのような公式や法則、あるいは「○○であることを証明せよ」といった問題のように、数字と論理を使って説明することです。つまり、「数学は説明である」と言っても過言ではなく、もともと親和性が高いのです。

そして、数学的思考とは「数学のように考えること」。言い換えれば「数学をするときに頭の中でする行為」のことです。これらは決して特別な思考法ではなく、みなさんが普段無意識に行っていることでもあります。具体的には「定義」「分析」「体系化」によって物事を考えていきます。