「自分ならこう解決する」と考えてから質問をする
また、クレームや事故などのトラブルが起こったときは、すぐに質問することが大切です。しかし、時間に余裕がある場合は、まず「自分ならこう解決する」と考えてから質問をする。そのほうが上司や先輩から信頼され、あなた自身の成長にもつながります。
教える側にとっても、人に教えることで自分の理解が深まり、説明力が向上します。また問題を再確認する機会となり、記憶の定着にも役立ちます。
一方で、頑張っても先に進めず、わからない問題で立ち止まってしまうのは、先ほどの受験生のように要領が悪い行動です。
これは、上司や先輩という立場の人でも同じです。仕事は多様化しています。デジタルツールやインターネット、データベースの使い方は、若い人のほうが得意なこともあります。「我以外、みな我が師」と思えば、素直に質問ができます。
ぜひ、周りを頼ってみてください。部下や後輩は頼られることで、やる気を出したり、自分の存在意義を感じたりします。質問する側もされる側も、どちらにとってもいい効果が生まれます。
(イラストレーション=末吉喜美)