業界3位のアダストリアのブランドの一つである「グローバルワーク」が好調だ。ライターの南充浩さんは「アダストリアも元をたどればジーンズカジュアルの専門店だったが、いまはその面影を感じさせない。むしろユニクロとも合わせやすい『キレイ目』なラインナップがマス層に受けている」という――。
グローバルワークの店舗外観
撮影=プレジデントオンライン編集部
グローバルワークの店舗外観

業界3位「アダストリア」の人気ブランドが好調

国内のアパレル小売店の売上高は1位がユニクロやジーユーを展開するファーストリテイリング、2位がしまむらで、他を寄せ付けない圧倒的な強さを誇っていることは広く知られています。

それでは、3位をご存知でしょうか。

ジワジワと売上高を拡大し続けて3位に上り詰めたのがアダストリアです。社としての知名度はファーストリテイリング、しまむらに比べると一段階低いと感じられますが、最近ではイトーヨーカドーの衣料品売り場と提携して「ファウンドグッド」というブランド展開を開始したことから、一般層からの知名度も高まりつつあるのではないでしょうか。

また、一度撤退して2023年に再上陸した「フォーエバー21」の国内向け商品をライセンス生産し、店舗運営を開始したことも知名度アップに寄与しているでしょう。

ほかにも、「niko and ...」(ニコアンド)、「LOWRYS FARM」(ローリーズファーム)、「studio CLIP」(スタディオクリップ)というブランド名を聞いた人もいるでしょう。これらもすべてアダストリアのブランドです。

そんなアダストリアの最大のブランドが「GLOBAL WORK」(グローバルワーク)であり、同ブランドがアダストリア全体の好調を牽引しています。

今回はグローバルワークの好調の要因を見たいと思います。