投資の時期も分散する

仮に余裕資金が300万円あるとしましょう。では、その約3割にあたる100万円でいきなり投資をすればいいのかというと、それはそれで危険です。

相場には常に山と谷があります。たまたま自分が買うタイミングが相場の山にぶつかることがあるため、いきなり大きくはじめないほうがいいでしょう。まずは月に5000円~1万円といった少額でも構わないので、積立によって買うタイミングをずらすことが大切です。数十年単位で見れば株は上がる可能性が高いですが、波があるため、少しずつ買うタイミングを分散させることで買い値を平準化できます。

封筒に入れた10万円
写真=iStock.com/yuruphoto
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堀江貴文・後藤達也『堀江・後藤流 投資の思考法』(NewsPicksパブリッシング)
堀江貴文・後藤達也『堀江・後藤流 投資の思考法』(ニューズピックス)

個別株投資にしても、特にまったくのゼロから投資をはじめるのなら、最低限1~2年程度の時間をかけて投資時期を分けたいところです。投資をはじめると、それまで経済や株式市場へ関心がなかったとしても理解が進みます。肌身で勉強しながら銘柄も選んでいけばよいでしょう。

株価上昇が続いているときは「いまさらはじめても遅いのではないか」という人が増えてきます。一方、株価が急落しているときは「不安なので、もうちょっと待ったほうがいいのでは」という人も出てきます。

つまるところ、いつはじめるのが適切かは後になってみないとわかりません。逆にいえば、少額の積立なら、いつからはじめても大きな問題にはなりづらいと思います。

むしろ長期投資の観点では、少しでも早くはじめることが賢明でしょう。

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