大手化粧品メーカーに勤務する美崎さん自身、8月末で退社することを公言している。

大手化粧品メーカー勤務 
美崎栄一郎さん

「コソコソと転職活動をしたくないので、辞めてから次を考えます。まったく不安はありませんよ」

退社意向を公表して以来、勉強会などで培った人脈から「うちの会社に来ないか」という引き合いが複数あったと美崎さんは明かす。

一方、人脈の質だけではなく量も重要だと主張するのが大田正文さんだ。

「世の中は1秒たりとも止まらずに変わっている。それを構成しているのは世界中に住む無数の人々でしょう。職業、年齢、国籍が違う人とどんどん会うことで、『時代がどの方向に動いているのか』を自分なりに把握できるようになります。だから人脈に『断捨離』は必要ありません。今はSNSで簡単に人脈のメンテナンスができますし、長いスパンで考えれば無駄な人脈などありません」

つながりをマーケティングに役立てる。社内で企画を通す際にも、そうした時代を読む力は生きるだろう。

プロノバ社長 岡島悦子
ヘッドハンター。ハーバードMBA。三菱商事、マッキンゼーなどを経て2007年プロノバ設立。年間約100人の経営のプロ人材の紹介実績をもつ。著書に『抜擢される人の人脈力』など。

大手化粧品メーカー勤務 美崎栄一郎
1971年生まれ。大手化粧品メーカーで商品開発を担当。勉強会や交流会を多数主催し、1000人以上の社外ネットワークを構築。『成果を生む人が実行している朝9時前のルール』など、著書も多数。

超・愛妻家 大田正文
平日は大手IT企業に勤める営業マン。早朝や休日は延べ会員数2000人を超える合計5つの勉強会を主催する。Facebook「愛妻家大田正文」で検索、Twitter:aisaikamasa、Google:「愛妻家」で検索。
(小林雄一=撮影 PIXTA=写真)
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