勉強会に参加したことがない人も、行ってはみたが続かなかったという人も必読! 年間300回以上勉強会に参加したことがある達人や、多くのデキる経営人材と接しているヘッドハンターが、スキル磨きから人脈づくりまで徹底指南。
ここまで勉強会の意義を取り上げてきた。しかし、その意義を認める会社や上司は少ないことに留意しておきたい。ベストセラー『働く君に贈る25の言葉』の著者であり、東レ経営研究所特別顧問の佐々木常夫さんは、「勉強会に熱心すぎる人は仕事ができないケースが多い。暇だから遊びに来ている」と喝破する。
「将来が不安だから勉強会に参加する? ひどい話ですね。そんなことをする前に、目の前にある仕事をちゃんとやらなくちゃダメですよ。社外での活動は、同僚から信頼される仕事ぶりをして、結果を出すことが大前提です」
佐々木さんは勉強会や研修自体を否定しているわけではない。自身も「経営塾」を主催している。
「彼らは真剣そのものです。遊び気分じゃない。仕事をきちんとやったうえで参加しています。それでも、ある大企業の課長は『会社には絶対にバレたくない』と断言していました。そんな暇があるならもっと仕事しろと言われるのでしょう。確かに、上司としては部下の勉強会参加など面白いはずがありませんよ」
佐々木さん自身は仕事と家事をこなす傍ら、自費で研修や勉強会に参加した経験がある。