勉強会に参加したことがない人も、行ってはみたが続かなかったという人も必読! 年間300回以上勉強会に参加したことがある達人や、多くのデキる経営人材と接しているヘッドハンターが、スキル磨きから人脈づくりまで徹底指南。
プロノバ社長 
岡島悦子さん

岡島悦子さんは勉強会を「自分のタグを探す場」と表現する。つまり、社外に出たときの自分の強みや特徴、すなわち市場価値を知るきっかけになるのだ。

「小さなことでもかまいません。例えば、私には『人の名前をすぐに覚えられる』という特技があります。自分では当たり前と思っていましたが、周囲に驚かれて『誰にでもできることではないんだ』と気づきました。長所は、他者から認められて発見するものです」

タグがしっかりしていると質のいい人脈につながると岡島さんは言う。

「そういえば○○さんは□□が得意だった」と想起される機会が増えて、事業を立ち上げる際などに「お呼びがかかる」人材になれるのだ。

「築地朝食会」や「ひみつの学校」などユニークな勉強会の主催で知られる美崎栄一郎さんは、勉強会で築いた人脈は仕事や転職活動にも役立つと言う。

「勉強会は毎日参加するものではありません。月1回でも半年に1回でも社外の人と会い、SNSでつながることを続けていると、様々な有用情報が入ってくるようになります。勉強会にはよく手裏剣のように名刺を投げる人脈コレクターがいますが、投げるだけでは誰にも刺さりません。1回参加して2、3人とじっくり話せれば十分です。私はその積み重ねで1000人を超える人脈を築くことができました」

会社派遣の学会やセミナーなどで社名や肩書を背負って会っても誰も本音を話さない。一方、個人として出会った人が偶然にも興味ある会社で勤務していた場合は、「社内の風通しはどうなの?」と気軽に聞けるだろう。信頼関係がさらに深まっていれば、転職先を紹介してくれるかもしれない。