「アンケートには回答しないけれど広告は見る」

また、ポイ活を「仕事」と捉えて取り組んでいる方もいます。轟ゆうみさん(仮名/36歳)は、楽天ポイントにすべてを集中しているのですが、まず、朝起きたら楽天などの広告を1クリック。これを「日課」として組み込んでいるといいます。

買い物はポイントアップデーを狙って行い、楽天モバイルには楽天のキャッシュレスアプリ「楽天ペイ」を搭載。楽天証券を使って投資を行うなど、「楽天経済圏」に生活を集約することで効率的にポイ活を行っているのです。轟さんは徹底した楽天ユーザーゆえ、楽天のサービスが使えない場所でお金を落とすことはありません。翻って言えば、商品やサービスを選ぶ第一基準が、「楽天」ということです。

ポイ活を「仕事」と捉えているだけあって、轟さんは「効率の悪いポイ活はしません」とも言っていました。たとえば、アンケートに答えることで1ポイントが付与されるようなポイ活は、「回答に3分かけて1ポイントしか手に入らないのは費用対効果が悪い」として、手を出さない。その代わり、広告を見て1ポイントを稼ぐことを日課として行う。「日課として取り入れてしまえばストレスもないし、毎日やるかやらないかでポイントが変わってくるんですよ」とのことでした。ポイ活も、継続は力なり、ですね。

ポイントを獲得したことを知らせるスマホの画面にガッツポーズをする女性
写真=iStock.com/takasuu
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「ポイ活詐欺」には要注意

一方で、轟さんのように徹底したポイ活を行う方の中には、のめり込むあまり、浪費をしてしまう方もいます。目先のポイント欲しさに、必要でもないものをつい買ってしまうのです。特に還元率の高いサービスの場合、ハマっている食べ物などを「貯め買い」をする方もいるそうですが、途中で飽きてしまい、使い切れずに捨ててしまうことも。

そんなちょっとした浪費ならまだしも、「ポイ活詐欺」に遭う人も増えています。知り合いの方は、特定の広告をクリックして「1ポイント=1円」を得るポイ活をしていたものの、実際には「1ポイント=0.2円」という還元率だったことがあったそう。まさに詐欺ですよね。

また、URLをクリックしてアンケートに答えることで高いポイントをゲットできるという謳い文句につられ、指定されたURLに飛んだところ、アダルトサイトに接続。自動的に入会させられてしまい、毎日のように請求メールが届くようになってしまった、という話も聞きました。そのまま払わないでいると、「アダルトサイトを閲覧していたことをバラすぞ」といった脅迫めいた通知まで来るようになったというから、恐ろしいです。