「仕組み」さえ作ればポイントは自然と貯まる

夏休みの時期、中高生がバイト感覚でポイ活をはじめる可能性もあり、アダルトサイトといった保護者に相談しづらいサイトに誘導されてしまうと、被害の発見が遅くならないとも限りません。そ「おかしいな」と思ったら、すぐに消費生活センターなどに相談してください。

今やポイントは現金のように使えるもの。そういった意味でも、貯められるのであれば、貯めたほうがいいと思います。このとき大切なのは、ポイントに振り回されるのでなく、自分の生活圏にフィットしたものを選び、ポイントを分散させないよう、集約すること。買い物をする時には、なるべく自分が利用しているポイント経済圏の店を選ぶ、自分がもともと持っている銀行口座やクレジットカードなどのサービスと相性の良いポイントを意識的に貯めるなど、その“仕組み”さえ一度作ってしまえば、能動的にアクションを起こさずとも、自然とポイントは貯まっていくと思います。

スーパーの生鮮食品売り場を笑顔でカートを押しながら歩く女性
写真=iStock.com/Yagi-Studio
※写真はイメージです

ポイントの利用は冷静に見極めたほうがいい

今は企業もユーザーの囲い込みに必死なので、買い物の度に店員さんから、「○○ポイントはよろしいですか?」と聞かれたり、「アプリをダウンロードすればこのお買い物が100円オフになります」といった売り込みを受けることもしばしば。また、サービスがローンチするときには、大々的なキャンペーンが行われ、還元率が高く設定されたり、豪華な特典が用意されることもあります。最近も、JR東日本がスタートさせた「JRE BANK」に申し込みが殺到したことが話題になりました。

こうした情報に触れると、「○○ポイント(アプリ)を使っていない自分」が損をしているように思えてくることもあるでしょう。だからといっていろんなサービスに手を出すと、ポイントの分散につながりかねません。また、複数のポイントカードの携行はかさばりますし、アプリだって、スマホの容量を圧迫します。LINEやメルマガを登録すれば、通知が鬱陶しくなって、ストレスにもなるでしょう。キャンペーンは初回限定だったり、早い段階で還元率が悪くなったりすることも多いので、継続して使うサービスなのかを考えつつ、しばらく様子を見ることをおすすめします。

ポイントに支配されると詐欺にも遭いやすいでしょうし、本当に自分が欲していたものなのか、といった判断も危うくなります。まずはご自身の生活圏の中で、使いやすそうなサービスを見極めてみてくださいね。

(構成=小泉なつみ)
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