ウクライナの戦場に現れた最新ロボット兵器

テクノロジーの利でロシアに対抗するウクライナ軍が、戦場で新たな兵器を導入している。敵軍に半自動的に攻撃を仕掛ける「ロボット兵器」だ。リモート操作で地上を走行し機関銃を放つあるモデルは「死の鎌」と呼ばれ、2キロ遠方にいるロシア軍に攻撃を仕掛けることができる。

ロシアによる2022年2月の侵攻開始以降、ウクライナ軍は飛行型ドローン兵器(UAV)を導入し、ロシアもそれに追随した。今後は両軍とも地上走行型ドローン兵器(UGV)を展開し、ロボット兵器同士の戦闘が活発化するとの見方がある。

ウクライナのロボット兵器の一例として、自動照準機能を備えたロボット兵器「ウォーリー(Wolly)」がある。ピクサー映画『ウォーリー(WALL-E)』に登場する孤独なロボットにちなみ命名された。

ニューヨーク・タイムズ紙は、銃撃が響く戦場に向かい、実際の使用シーンを取材している。取材先の東部ドンバス地方の戦場では、予備役兵で23歳のユリイ・クロンザック氏が4人の兵士に対し、操作方法を教育していた。

2024年4月27日、ウクライナ南東部ザポリージャ地方で、ロシア軍から鹵獲した多連装ロケット発射管と、ピックアップトラックに搭載された照準器を積み込むステップ・ウルブズの兵士たち。
写真=NurPhoto via AFP/時事通信フォト
2024年4月27日、ウクライナ南東部ザポリージャ地方で、ロシア軍から鹵獲した多連装ロケット発射管と、ピックアップトラックに搭載された照準器を積み込むステップ・ウルブズの兵士たち。