料理がおいしくなる鋳物ホーロー無水鍋、自然派マニキュア、お洒落な紙雑貨……。下請けからの脱却を目指し、または老舗メーカーが新機軸を築くために、既存の技術や設備など“自社のバリュー”を生かして名物商品を開発した事例を紹介する。
依頼を待つばかりの下請け企業が生き残る道とは
愛知ドビーの鋳物ホーロー無水鍋「バーミキュラ」。
国内の景気が悪いからといって闇雲にグローバル化を推進するのではなく、自分の会社の技術や強みは何か、足元から徹底的に見直す。そして、設備や技術など自社がすでに持っている“バリュー”を生かし、見事ヒット商品を生みだした中小企業がいま、元気だ。
たとえば、2010年の発売直後から注文が殺到し、現在も「納品まで15カ月待ち」というほど人気の鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」。愛知県名古屋市の「愛知ドビー」の商品である。鋳物ホーローの保温性および遠赤外線効果と、水を加えず食材の水分だけでうま味を引き出す「無水調理鍋」の機能を併せ持つため、「他の鍋より格段においしく作れる」と大ヒットした。
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