いま職場のなかでもメンタルの不調を訴える人が増えている。こうしたなか、精神医学の世界で注目されているのが、精神と食事との関係を研究する精神栄養学だ。その最先端の研究成果の数々を紹介していく。

近年、うつ病を食事で治す、といった内容の一般書籍がよく売れている。

「医食同源」や「病は気から」などの“常識”に鑑みるならば、食と気(心・精神)が結びついていても特段おかしなことではない。むしろ、これまで食の観点からメンタルヘルスが語られなかったことに、「そういえばなぜ?」と首を傾げるくらいだ。