「なぜ加害者側の損保会社に、“命”の期限を勝手に切られなければならないのか。果たしてこれが、無制限保険のやることなのか? 民事裁判を闘ってみて初めて、損保会社側の提示する賠償額がいかに低く抑えられているかという現実に驚きました」

そう語るのは、富山市に住む松尾幸郎さん(76歳)だ。

松尾さんの妻・巻子さん(当時62歳)が事故に遭ったのは、2006年7月のこと。車で帰宅途中、センターラインをオーバーした対向車に正面衝突され、頚髄損傷、脳挫傷などの重傷を負った。一命は取り留めたものの、事故以来話すことも食べることもできず、人工呼吸器をつけた状態で寝たきりのままだ。

(横浜大輔=撮影)
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