仕事を円滑に回すために必要なものとは何か。Webメディア「オモコロ」を運営するバーグハンバーグバーグ代表取締役の長島健祐氏は「大切なのは、最低限でいいから守りたいルールを設けることだ。基準があるからこそ自由に動きやすくなる」という――。
※本稿は、長島健祐『センスは5% クリエイターをサポートするための45の技術』(徳間書店)の一部を再編集したものです。
ゆるい会社でも就業規則は必要だった
僕が社長になるまで弊社には就業規則というものが存在していませんでした。
就業規則は従業員数によって作成の義務が発生するかどうかが変わってくるので、当時は作成しなくても良かったわけです。ですが、就業規則がなかったがゆえに、「何をしたらだめなのか」「どういう働き方がOKなのか」といった明確な基準が存在しないため、都度上長が判断していました。
当時、なんとなくあったルールとしては、「だいたい10時から19時まで働く」「必要に応じて残業をする」「用事があれば『休みたい』と言ってお休みを取る」ようにしていました。それはそれでとても良い規則ではあります。
ただ、例えば「一週間休みたい」と言ったらダメと言われたり、遅く出社すると注意されたりはするので、注意された本人からすると「ルールもないのになんで怒られたんだろう」といった負の感情となり、なんだか腑に落ちません。怒られることは誰だっていやですよね。
そういったこともあって、就業規則をしっかり作りました。