ルールがあることで逆に自由度が増す

「この時間にきたら怒らないし、この時間から大幅に遅刻したら注意する場合もある」といったみんながわかるルールを敷くことで、それ以外は自由にしていいんだと思い、逆に自由度が広がったと感じます。

休みに関しても「用があったらその都度休む」というスタイルではなく、「有給休暇」という法に則ったルールを作ることで「ルールなんだから休んで良いんだ」という風潮をつくり「休むことは悪じゃない」という感じにして、それぞれの休みを楽しんでもらっています。

ちなみに、一般企業の有給消化率は40%くらいといわれていますが、弊社の有給消化率は90%以上です。

(なぜ100%じゃないんだと思うのですが、100%消化していないメンバーにいわせると、「100%消化しちゃうとなんかあったとき怖いから」とのことでした)

「ルールを作る」というと、堅苦しくて行動範囲が狭まる印象もありますが、それもケースバイケースで、逆に自由度が増すこともあると思います。

出社してすぐにソファで寝ていても構わない

弊社では昼寝を1時間まではOKとしています。つまり、休憩と組み合わせると2時間昼寝をしてもOKということになります。

昨今、会社のルールとして昼寝OKの企業は多いです。僕が今までいた会社でも昼寝OKとしていた会社はいくつかありましたし、仮眠スペースがある会社もありました。ルール化はされてなくても昼寝しても特に怒られない場合がほとんどなので、もはや珍しくはないかもしれませんが、弊社の場合は就業ルールにもしっかり記載しています。そのこともあって「寝ても怒られない」「合法的に寝て良いんだ」と思ってもらえているようで、業務時間中に昼寝してるメンバーは多くいます。

ソファに寝る人
写真=iStock.com/Rawpixel
※写真はイメージです

中には出社してすぐに寝たり、帰宅する前に寝たりするメンバーもいて、「そのタイミングで昼寝する意味ある⁇」と思うこともありますが、ここらへんの良し悪しはA/Bテストしづらい領域ですし、我々にとってひとつのカルチャーでもあるので一旦はこのまま続けています(どんなカルチャーだよ)。

「昼寝を取り入れることで業務改善してる実感はありますか?」と聞かれることはしばしばあります。自分の話や周りの話でいうと、スケジュールがタイトな案件があると前の日に深夜まで対応してることも稀にあって、そのまま寝不足で出社するため、なんだか一日中頭がぼーっとしてるときは、トイレや机でうとうとするよりも、いっそ昼寝をしてリセットすることでその日を頑張って乗り切れることもあるので、そういう意味では良いと思います。

他には、お昼ごはんをいっぱい食べて眠くなっても安心だとか、夜中にゲームをしたいから業務時間中に寝て睡眠時間を確保すると言ってたメンバーもいました。