「労働」だけでは一生働き続けないといけない

前述のように、お金で買える小さな自由はたくさんあります。

しかし、手持ちのお金を使って自由を買うと、その代わりにお金はなくなってしまいますので、その分また働かなくてはいけません。

労働とは、自分の能力と時間を提供することですよね?

ということは、自由を買うために自分の時間という自由を売っているようなもの。

つまり、自由を売って自由を買い、また自由を売るという無限ループに陥ってしまうのです。

働く(自由を売る)→働いた分使う(自由を買う)→働く(自由を売る)→働いた分使う(自由を買う)……→一生労働が必要!

「お金」を働かせよう

ただし、この無限ループから抜け出す方法があります。

それこそが、自分だけが働くのではなく、お金にも働いてもらうことです。

日本は資本主義の国ですので、自分が持っている労働力もしくは資本を提供することにより、その対価としてお金を得ることができます。

そのため、「労働力の提供=自分が働く」から「資本の提供=お金が働く」に移行できれば、自分の時間を労働に消費することなく、お金を得ることができるのです。

資本とは

事業活動を行うための元手となる資金のこと。生産の3要素(労働・土地・資本)のひとつ。

資本には、
・資本主からの出資
・企業が稼いだ利益
の2つがあり、企業はこの2つの資本と労働者の労働力を使って、生産を行っている。

お金持ちの家に生まれない限り、普通の人は、最初から資本を持っているわけではないですよね? そのため、まずは自分で働くしかありません。

しかし、労働で得たお金をただ使うのではなく、一部を資本として企業に提供すれば、それでお金を得ることができるようになるのです。

自分が働く→働いた分使う→自分が働く→働いた分使う……

自分が働く→自分が働いた分の一部を資本として提供→自分とお金が働く

※ 最終的には、自分は働かずにお金だけに働いてもらうことも可能になる(いわゆるFIRE)。