人びとはどのサービスをどの程度利用し、その傾向は年々どのように推移しているのか――。プレジデントオンライン編集部がビデオリサーチ社と共同でお届けする本連載。首都圏の消費者を「お金持ち」層(マル金、年収1000万円以上)、「中流」層(マル中、年収500万円以上から1000万円未満)、「庶民」層(マル庶、年収500万円未満)という3ゾーンに区切り、生活動態の分析を試みている。今回からは、郊外・都心を問わず次々に登場する複合商業施設を検証していく。
ボーナスがあろうがなかろうが、世の中は年末商戦突入である。新年までに新しくしておきたいもの、新年に備えて欲しいもの。そういう日本人の古来の慣習に加え、昨今はジングルベルがやかましい。この連載の第1回目の調査で「百貨店」を取り上げたとき、最近はお歳暮やお中元よりもクリスマスや誕生日といったプレゼントのタイミングを使う日本人が増えてきたということが判明したが、確かにのしよりもリボンをかけたものを受け渡しすることが増えた気がする。
暦はすべての人に平等に巡ってくる。今回は年末年始商戦に向けた盛り上がりが期待される時期となった、東京近郊の複合商業施設がテーマである。
年々客が増加するの「レイクタウン越谷」
まずは全体を見てみよう。
2008年10月オープンのイオンレイクタウン越谷が08年の集計で頭ひとつ出た感じで、年々伸び続けている。JR武蔵野線越谷レイクタウン駅前であり、10000台以上の駐車場と7000台以上の駐輪場も確保するこのショッピングモールは、約25000平方メートルと、日本最大の規模である。調査員のIが言う。
「オープン当初に行ってみましたが、端から端まで歩くのに30分以上かかった気がします」