ギリシャの財政危機以降、欧州でソブリンリスクの高い国々としてたびたび登場するのが「PIIGS」だ。

6月、講演でユーロ安定化の重要性について語る独メルケル首相。(PANA=写真)

6月、講演でユーロ安定化の重要性について語る独メルケル首相。(PANA=写真)

PIIGSとは、ユーロ圏の中にあるポルトガル・イタリア・アイルランド・ギリシャ・スペインの頭文字を取った略語である。この語の発音は「pigs(豚)」と同じで侮蔑的な意味が込められているが、その由来の通り、PIIGSはユーロ圏諸国の中で落ちこぼれ的な存在だ。ギリシャ危機に伴い、同様に双子の赤字を抱える他のPIIGS諸国も財政収支のさらなる悪化が懸念され、ユーロ暴落の一因となった。

(PANA=写真)