路上飲酒は禁止で、企業や警察も運営に携わる

「ビレッジ・ハロウィン・パレード」は今年でちょうど50回目を迎える。5万人が仮装して参加、200万人もの観衆が沿道を埋める、夜のパレードだ。

巨大な骸骨のパペットをはじめ、工夫をこらしたクリエイティブでアーティスティックな仮装が練り歩く。見物客の多くも仮装している。

でも、酔って暴れる人はまずいない。理由のひとつは、そもそもニューヨークでは路上での飲酒が禁止されているからだ。警察の警備もしっかりしている。

もうひとつは、前述したようにハロウィンはそもそも子供中心のイベントというのも大きい。子連れの参加者も多く、ごった返す中にもハッピーな雰囲気が漂っている。

また、日本との大きな違いは、自治体、企業、警察などが協力し、イベントを安全に行うための体制がしっかりしていることだ。ニューヨーク市はもちろん、コカ・コーラなどの大手企業、シューズメーカーのクロックスや、エナジードリンクのモンスターがスポンサーとして参加。

さらに地元のレストランやホテルなども運営資金を提供している。終了後の清掃も予算に組み込まれている。地元のお店や行政機関、警察などが街をあげて一致協力、運営しているのだ。

イテウォンでの雑踏事故があった後だが…

そんなアメリカZ世代にとって、渋谷のハロウィンはかなり奇妙なものに見えている。

ハロウィンを前に渋谷駅前に出現した「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません」というポスターは、アメリカの若者に人気のソーシャル・ニュースサイト「Reddit(レディット)」でも話題を呼んだ。写真には「渋谷区長が今年のハロウィンに渋谷を訪れないよう呼びかけている。人々が楽しむことが、公共の安全に対する大きな脅威と見られている」と説明が書かれている。

これに対し、多くのコメントがついた。

「昨年の韓国・イテウォンでの雑踏死傷事故があった後では当然では?」
「渋谷の路地ってけっこう狭いんでしょう? 人が殺到するのは危険だよね」
「スクランブル交差点に、あれほど人がいる経験をしたのは初めてで怖かった」
「問題なのは、酔っ払った大量の人が交通を滞らせることなんだ。緊急車両がなかなか通れなかったり、乱闘騒ぎも起きたりしているからね」

などと、羽目を外しすぎてしまう日本の若者に対し、批判的な声が目立つ。