否定をせず、ただ聞いていてほしい

「ホームページで見つけて、面白そうなので来てみました」――東京・神谷町のオフィス街のそばにある光明寺(浄土真宗本願寺派)本堂前のテラス。昼休みを迎えた女性たちが瀟洒なテーブルを囲んだり、木々をぼんやり見つめている中、ベンチでパソコンを開いていた女性は、来訪の理由を問うた筆者にそう応じてくれた。

「人間のできたお坊さんにお話を聞いてもらうだけでも、ありがたいかも」

梅上山光明寺 木原 健
(34歳)境内で開かれた音楽イベントへの参加が“縁”。悩みを抱え寺を訪ねる人々の役に立とうと、公務員志望から転換。法大社会学部卒。

2005年に設立されたこの「神谷町オープンテラス」は、オフィス街近隣にもかかわらず静かそのもの。週2回、無料でお茶や手作りの菓子を提供する(要予約)ほか、“3.11”直後の2011年春から来訪者の悩みに耳を傾けている(1日3組、1回50分、要予約)。