「今度人さまに迷惑をかけたら辞職」と発言した川勝知事
静岡県の川勝平太知事のいわゆる「御殿場コシヒカリ発言」に端を発した給料、ボーナス(約440万円)未返上問題で、2023年7月13日未明、静岡県議会の最大会派自民党県議団は川勝知事に不信任決議案を突き付けたが、わずか1票差で否決された。
7月24日の定例会見では、この不信任決議案提出に絡んで、川勝知事のこれまでの度重なる失言について記者から質問が飛んだ。
中日新聞記者は「ヤクザ、ゴロツキ発言(注1)であるとか、菅義偉総理に対する『教養レベルが露見した』(注2)とか、知事選の女性蔑視発言(注3)であるとか、女性蔑視、学歴差別、地域差別などいろんな分野からの批判が出ている。なぜ、こういう問題が何度も起きてしまうのか」と追及した。
(注1)2019年12月、静岡県議らとの会合の中で、自民党県議団に対し「ヤクザの集団がいる」「ゴロツキがいる」などと発言。
(注2)2020年10月の定例会見で、日本学術会議の候補6人を政府が任命拒否した問題に絡み、菅義偉首相(当時)に対し「教養のレベルが図らずも露見した」などと発言。後に撤回し謝罪した。
(注3)2021年6月の知事選の集会で、「顔のきれいな子は賢いことを言わないときれいに見えない。ところが全部きれいに見える」などと女性の容姿と知性を結びつける発言をした。
川勝知事は「(選挙応援などの)政務の時とか、さまざまな状況下でそういう発言が出ている。もうそれ(政務)はしない。常時公人でいく以外にない。常に公人である。公人としての知事の立場を取ると誓った」と述べた。
この回答に、記者は「ヤクザ、ゴロツキ発言とかは公人の立場(での発言)だった。また同じことが起きてしまう気がする」と突っ込んだ。
これに対して、川勝知事は「今度間違うようなことをして、人さまに迷惑をかければ辞職する」と宣言した。