元大阪市長・大阪府知事で弁護士の橋下徹さんであれば、ビジネスパーソンの「お悩み」にどう応えるか。連載「橋下徹のビジネスリーダー問題解決ゼミナール」。今回のお題は「イギリスEU離脱の問題点」です──。

※本稿は、雑誌「プレジデント」(2023年6月16日号)の掲載記事を再編集したものです。

元大阪市長 橋下徹氏
撮影=的野弘路
早稲田大学政治経済学部卒業。弁護士。2008年から大阪府知事、大阪市長として府市政の改革に尽力。15年12月、政界引退。最新の著作は『折れない心 人間関係に悩まない生き方』(PHP新書)。

Question

プロセスは一見正しいのに問題含みなのは?

前回(2023年5月19日号掲載)はフランスの年金制度改革に着目し、賛否が割れる重大な事案については、投票などで民意を問うプロセスが大切であることを学びました。しかし一方、国民投票で決まったはずのイギリスのEU離脱(ブレクジット)も問題含みです。国民投票という民主的プロセスを経たにもかかわらず、イギリスはどこでつまずいたのでしょうか。