疑問系を使うと、相手からの発言を引き出せる
そこで、この一貫性の原理を利用して、何かを依頼するときには、相手に決めて言ってもらうということが驚くほど効果を発揮するのです。
例えば、作業の納期は、上司が決めるのではなく、作業をする本人に「いつまでにできますか?」と聞いて
「○月○日の○時にできます」
と言ってもらいます。すると、自分で言った納期なので、守らなければと一貫性の原理が働くのです。もっと納期を早めてほしいのであれば、
「申し訳ないんだけど、もしトラブルが起きても余裕をもって対応できるようにするため、もう少し早めてほしいんだけど、いつできる?」
と、いう言い方をしてみる。それだけで、納期を守ってくれる確率が上がります。疑問系を使うと、相手からの発言を引き出せる効果もありますね。
子供に対してもよく使う方法です。子供の場合には、選択肢を挙げて、そこから選ばせて、自分で決めさせるのです。子供といえども自分で決めたことなので、「約束をしたから守ろう」という意識が強く働きますよ。
一流は、相手に「はい」と言わせる
一貫性の「はい」を上手に活用する
一貫性の「はい」を上手に活用する