「認知バイアス」を正して「普通」を意識する

そこで、「三択で考える」「選択肢に『普通』を入れる」を意識しましょう。そうすると、誰でも、今日から実践できるようになります。

「楽しいか苦しいか」ではなく、「ボチボチ」「まあまあ」「普通」という選択肢を入れてみる。それだけで、「苦しい」が「ボチボチ」に変わります。

悩みの3徴の1つである「つらい」「苦しい」を、こんな簡単な方法で減らすことができます。

安心してください、あなたは「多数派」です

「こんな欠点、短所を抱えてしまった。自分だけ、なんて不幸なんだ」

日本人の多くは、平均から外れることを嫌います。「普通」や「人並み」が安心で心地よい。そこから外れると、不安になり、なんとか「普通」「人並み」になりたいと願います。

しかし、安心してください。

あなたは「普通」であり「人並み」です。

たとえば、人前で話すのが苦手な人は、「自分も他の人のように、人前で堂々と話せたらいいのに」と思いがちです。しかし、前述したTwitter調査の結果を見ればわかるように、「話すのが得意」と思っている人は、10人に1人です。残りの9人は話し下手。

「話すのが得意ではない」のは、実に当たり前のことで、圧倒的な多数派。なのに、なぜそこを悩むのでしょう?

あなたは、普通です。多数派です。だから悩む必要などありません。

みんな同じ劣等意識を抱えている

ほとんどの人は、他の人と同程度の「普通」にもかかわらず、劣等意識を持って悩んでいます。

この仮説を証明するために、10の質問を、Twitterに投稿しました。

Twitter調査「あなたは内向的、それとも外交的?」

「内向的である」と答えた人は80.0%でした。つまり内向的な人が普通であって、外交的な人は特別なのです。

「職場の人間関係で悩んでいる」人は、どのくらいいるでしょうか。

調査の結果、「人間関係で悩んでいる」と答えた人は67.2%。3人に2人が人間関係で悩んでいます。

自分の職場の人間関係が良くないと「どうしてこんな会社に就職してしまったのだろう」「なんて自分はついてないんだ」と思うでしょうが、世の中の3分の2の職場で、人間関係が良いとは言えないのです。

つまり、人間関係がギスギスしている職場が普通。多数派なのです。