ドラマ界で大活躍する「U35の若手女優」をご存じか
ヒロインの世代交代&若年化がかなり進んだテレビドラマ界。ざっと見渡してみても、今期のゴールデン枠とプライム枠のドラマでは、35歳以下の女優の主演作が6作もある。
「若い人は皆、顔が同じでわからん」という年配層に、U35の若手女優が頼もしいことをお伝えしたく。確かな演技力にハッとさせられたり、着実にキャリアを築いている姿を見ると、青田買いもしたくなる。
ということで、U35女優勝手にベスト10を敢行。主に、2020~2023年の出演作をベースに、①脱皮・新機軸・意外性、②記憶に残るシーン・演技力、③適役・説得力、④ドラマ出ずっぱり=制作からの信用度、の4項目で点数をつけた(1作品で複数加点もあり、同点はより印象が強い役があった方を上位にした)。まずは、10位~6位を発表。
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10位 小野花梨 長いキャリアと多様性、演技に定評あり 35点
「罠の戦争」(2023・フジ系)で見せた秘書役の説得力。感情を爆発させる役も秀逸だが、抑えて支える熟練の技も見せた。盤石だったのは、自己評価が底値の女子を演じた「ロマンス暴風域」(2022・TBS系)。幸せになってほしいと願いつつも、幸せじゃない役のほうが胸に迫るという矛盾を味わえるのも花梨ならでは。
9位 長井短 毎クール適材適所かつ幅広さに脱帽 40点
この2~3年、見ないクールはないほどの皆勤賞女優。
不穏かつ厄介な女キャラは「汝の名」(2022・テレ東)や「来世ではちゃんとします3」(2023・テレ東)にて本領発揮。裏表なしのモノ申す女キャラは「自転車屋さんの高橋くん」(2022・テレ東)や「星降る夜に」(2023・テレ朝)、そして今期は珍しく刑事を演じる「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」(テレ朝)で確認。
ドラマをきれい事やご都合主義で終わらせないためにも、いてくれると助かる。
8位 生見愛瑠 1話ゲストでうまくてハッとした逸材 40点
「石子と羽男」(2022・TBS)の第4話で、舞台出身かなと思わせたほど目を引いたのが生見。
衝突事故の加害者役という1話ゲストだったが、色濃く記憶に残った。また、今期は「風間公親 教場0」(フジ)の第4話でも、これまた加害者(妊婦)を演じていたが、切迫した表情が秀逸だった。
さらに、清野菜名・岸井ゆきのと組む「日曜の夜ぐらいは…」(テレ朝)にも出演。経験は少ないものの、この先が楽しみなので(できれば悪役希望)、期待値こめてエントリー。