社内の業務連絡は、電話とチャットのどちらを使うべきか。カリスマキャバクラ店長の黒服ムラカミさんは「大事なことはLINEで伝えないほうがいい。LINEで送ると、スクリーンショットを撮られて、回覧されるリスクがある。また、文章では誤解を招く恐れもある」という――。

※本稿は、黒服ムラカミ『黒服の手帳 カリスマキャバクラ店長が教える「部下を動かす」技術』(小学館クリエイティブ)の一部を再編集したものです。

「上から目線のアドバイス」は絶対しない

当店では月に2回の給料日に、キャバ嬢と黒服の間で面談を行います。

内容は売上目標の達成状況や方策、出勤スケジュール、お客様に関する情報交換などです。キャバ嬢が働く上での不安を取り除き、より成長してもらうために必要なマネジメント業務の一環です。

部下の黒服たち、特に初めて担当キャバ嬢を持つ場合は、面談時に必ず意識するよう伝えていることがあります。

それは「○○しなさい」といった上から目線のアドバイスは絶対にしないことです。

理由はいくつかあります。一つは、キャバ嬢の感情的問題です。

黒服はキャバ嬢と同じ仕事をしているわけではありませんから、分かったようなアドバイスをしてもカチンとさせるだけで、素直に受け入れてもらえないでしょう。

経験の浅い黒服ならなおさらです。

キャバ嬢へのアドバイスは簡単ではない

もう一つの理由は、キャバ嬢の性格や接客手法に合ったアドバイスをするのは簡単ではないからです。

シャンパングラスを持ち足を組んでソファに座っている女性の足元
写真=iStock.com/AbElena
キャバ嬢へのアドバイスは簡単ではない(※写真はイメージです)

10人のキャバ嬢にそれぞれ同じことを言っても、全員が生かし切れるとは限りません。

それよりも「売上をつくるために黒服にしてほしいこと」を聞き、信頼関係をつくったほうがお互いのためです。

キャバ嬢の中には具体的なアドバイスを求める子もいます。それに自信を持って答えられるならば担当の黒服が答え、自信がない場合は私に聞くように言っています。