身に覚えのないミスで「謝罪しろ」と迫られたら、どうすればいいのか。カリスマキャバクラ店長の黒服ムラカミさんは「謝罪をすることでその場を収められるなら、躊躇する必要はない。あえて下手に出ることが必要な場面もある」という――。
※本稿は、黒服ムラカミ『黒服の手帳 カリスマキャバクラ店長が教える「部下を動かす」技術』(小学館クリエイティブ)の一部を再編集したものです。
なぜキャバ嬢はホストにハマりやすいのか
「やらない善よりやる偽善」という言葉があります。
自分の本心とは一致しなくても、人のためになるのであればやったほうがいい。そういう意味に私は捉えています。
相手に気持ちよく働いてもらうために、場面に応じて褒めたり、優しい声かけをしたりすることがあるでしょう。それらを全部、本心から行う必要はありません。心から思っていなくても行動することが大事です。
キャバ嬢の仕事は感情労働です。精いっぱいのサービスをお客様に注いでいる分、自分自身が優しさに飢えている人が多いといえます。
そのため当店ではキャバ嬢がホストクラブに行くことを禁止しています。優しさに飢えたキャバ嬢はホストにハマりやすいからです。
せっかく稼いだ給料を吸い取られてしまいますし、いいことはありません。
黒服はキャバ嬢をフォローすべき
ホストに代わる存在になれとは言いませんが、黒服はそんな彼女らの優しさへの欲求をできるだけ満たし、活力を充電できるようフォローする必要があります。
我々の売り物はホスピタリティですから、従業員同士でも大切にしていきたいと思っています。恋愛感情でなければ、「○○に会えるなら出勤しよう」というモチベーションを持つのも、アリだと考えています。
そういった精神でTikTokでキャバ嬢への接し方などを発信していると、「偽善者」と叩かれることがあります。
それでも一向に構いません。言いたい人には言わせておけばいいと思います。
自分を脇において、目の前の相手のために何ができるかについて頭をフル回転させることが、信頼関係をつくる上で必要なのです。
もちろん全ては最終的にお店の利益に繋がることを考えて行っています。