相手の興味を逸らさないように話を展開する
進化論の世界では、「ラマルクの用不用説」(よく使用される器官は世代を経るごとに発達し、使われない器官はだんだん小さくなりやがては退化するという説)は否定されていますが、カイコを見ると、「用不用説」は正しいのかと思えてきます。
それはさておき、カイコを見ていると、なんとなく教訓めいたものを感じます。ぬるま湯のような生活を長く送っていると、生存能力やたくましさといったものがどんどんなくなっていくということです。
日本は戦後、高度経済成長を遂げて、世界でもトップクラスの豊かな国になりました。でも、若い人はどんどん弱くなっているような気がします。上司にちょっと怒られただけで会社に行けなくなったり、人間関係で鬱になったりする人が多く、学校でも登校拒否児童が増えています。もちろんそれにはいろいろな原因があるのでしょうが、私にはカイコが弱くなったのと似ているような気がしてなりません。
少々話が脱線してしまいましたね。もとに戻しましょう。
冒頭にも書いたように、人の常識を揺さぶるような話から入るというのも、1つの手です。人に「えっ」と思わせることができれば、導入はほぼ成功なのです。あとはその興味を逸らさないように話を展開していけば、その場は大いに盛り上がるでしょう。