年間3000万人の外国人観光客が来る

ラスベガス・サンズ社 会長兼CEO
シェルドン・アデルソン

アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。ニューヨーク市立大学中退。投資アドバイザー、ファイナンシャルコンサルタント等を経て、コンピュータのトレードショー運営会社コムデックスを含む50以上の企業の設立に関わり、現在にいたる。

東日本大震災から1年が過ぎた。いまの日本は、景気刺激策を実践する時期にあると思う。2011年度、日本を訪れた外国人観光客数は約600万人である。ちなみに人口520万人のシンガポールには約1300万人、人口56万人のマカオには2800万人の外国人観光客が訪れている。人口1億2800万人を有する日本は、観光業に力を入れることで、景気を刺激していくべきではないか。

観光業は世界で最も大きな産業であり、日本には世界的な豊かな観光資源がある。そして、外国人観光客を獲得するためには、国際会議場、展示場、ミーティングルーム、ショッピングモール、美術館やシアターなどのエンターテインメント施設、ホテル、レストラン、カジノなどで構成される統合リゾートがカギとなる。