「テン」には10のルールがある
「マルは文の終わりに打つ」というルールがあります。
例文
うかがいたいことがありますので、ミーティングのあとで15分ほどお時間をいただけますか。
マルのつけ方で注意したいのは、「」(カギカッコ)がついたときの位置です。
元の文
営業部の課長が「来週の金曜日に懇親会をやろう。」とおっしゃっていました。
改善例
営業部の課長が「来週の金曜日に、懇親会をやろう」とおっしゃっていました。
営業部の課長が「来週の金曜日に懇親会をやろう。」とおっしゃっていました。
改善例
営業部の課長が「来週の金曜日に、懇親会をやろう」とおっしゃっていました。
ビジネス文書では、文中のカッコ内で文がいったん終わっている場合、マルをつけないのが普通です。
テンには10のルールがあります。ただし、10のルールどおりに打たなかったからといって、間違いではありません。読み手が内容を間違えずに、スムーズに読めることが大切です。
(1)文の切れ目に
明日の定例会議では、次の資料が必要になります。
(2)修飾する文章が長いとき、そのあとに
弊社サービスの導入事例をお送りしますので、ご覧ください。
(3)対等な語句を並べるときに
お返事は、電話でも、メールでも、FAXでも構いません。
(4)接続詞、逆接の助詞のあとに
ところで、明日のご都合はいかがですか。明日は雨の予報ですが、開催いたします。
(5)誤解を避けるために
×ここではきものを脱いでください。
○ここで、はきものを脱いでください。
(6)挿入された語句の前後や文節を区切るときに
お申込みは定員に達しましたが、会場のレイアウトを変更して新しく席をつくりましたので、あらためて若干名募集します。
(7)強調するときに、強調する語の前に
文章術こそが、今もっとも求められているスキルです。
(8)引用を示す「と」の前に
明日の会議は出席できない、と部長から連絡がありました。
(9)感動詞や呼びかけの句のあとに
えっ、本当ですか。
(10)格助詞を省略した、その語のあとに
お手紙、ありがとうございました。(格助詞「を」を省略)