話の途中で、「それ、どういう意味?」としょっちゅう聞き返される。会議で発言しても、ザワザワしていて聞いてもらえない……。
そんな悩みを持っている人にはぜひ、NLP(神経言語プログラミング)を活用してもらいたいと思います。NLPとは、コミュニケーション技法と心理療法を中心につくられた心理学の一種です。その見地から「話が伝わらない理由」を分析すると、大きく3つ挙げられます。
(1)錯覚
まずは、「相手も興味を示して当然」「これくらいは理解できるはず」という錯覚です。私たちは自分の説明が相手に伝わらないとき、「物わかりの悪い人だ」と相手のせいにしがちです。しかしNLPでは、「相手の反応が自分のコミュニケーションの成果である」と考えます。期待した反応が得られないのは、自分の言葉や態度が適切でないからだと考えます。
また、相手が小学生なら噛んで含めるように説明するのに、相手が大人だとそれを怠る人が多い。特に頭のいい人や、同じ仕事を何年も続けている人は、説明を端折らないよう気をつけてください。
NLPでは、相手との間に「ラポール」という信頼の架け橋を築くことをコミュニケーションの土台としています。「わかってくれないのは、こちらの説明が足りないから」と自分を省みることで、相手との間にラポールが形成され、伝わる話し方に一歩近づけることでしょう。