小学5年生の息子・大輝のことで、ご相談です。この2月から、塾では一足早く新6年生の扱い。いわゆる「受験年度」に突入しました。残り1年という区切りですから、大輝にも自覚のようなものが芽生えると思っていました。目の色を変えて、勉強しはじめるとか。ところが……。
新6年生になって、週4回だった塾通いが週5回になり、塾での勉強量が比べものにならないくらい増えています。
もちろん、週末も塾通い。家にいる時間は減ったのに、宿題の量は増える一方。塾から帰ってくるのは夜10時ごろと遅い時間なのですが、せめて復習はしてから寝なきゃ、ついていけないと思うんです。
土曜日の朝、塾のない月・水が宿題をこなす生命線です。土曜学校のある週なんか、勉強に手が回らなくて、母は気が気でありません。
なのに、大輝は午後3時前には帰ってくるはずの水曜日に、友達とサッカーをして、帰宅は4時半ですよ!遊び疲れて、帰ってきてからもグズグズだらだら、勉強を始めるのは結局7時を回ってから。遊ぶのがいけないと言っているんじゃないんです。のびのび過ごす時間も持たせてやりたい。でも、とうとうあと1年を切って、そうも言っていられないじゃないですか。
いいかげん、本気になってくれないと、志望校は夢のまた夢。そのくせこの前は、「○○中学絶対合格!」と書いて壁に貼ったりするんです。あの子は、いったい何を考えているんでしょう。やる気があるのかないのか、母には理解不能です。
そういえば、同じマンションの同級生、朋哉くんは同じ塾の最上位クラス。うちの子は上から3番目のクラスです……。全然顔つきが違います。朋哉ママいわく、「勝手に朝早く起きて、勉強してから学校に行っている」。なんで同じ年でこんなにも違うんでしょうか!どうすれば、大輝も本気モードになってくれるのでしょうか。
―Question
子供が6年生になると、親の側の焦りはぐっと増していきます。
ところが、当の本人は相変わらずのんびり。そのくせ「絶対に合格する!」と、志望校への意気込みだけは立派なもの。よくあるパターンですが、親からすると困ってしまいますね。
さて、プロの学習コンサルタントは、大輝くんをどう分析すると思いますか。
(1)表面上はともかく、実は志望校への気持ちが本物ではなく、気持ちが乗っていない状態
(2)志望校への気持ちは本物だが、日々の勉強は面倒くさいと感じている状態