Answer(小川さんの答え)

1 基本の考え方 専属コンサルタントになれるのはママだけ

ママにわが子専属の学習コンサルタントとして腕を振るってもらえるよう、受験のプロの視点を学んでいただきます。

その核となるのが「学習サイクル」の考え方。これは、受験勉強を「複数の要素(ステップ)が循環するシステムである」ととらえるわれわれ独自の手法です。本来は8ステップあるのですが、今回は最重要の4ステップに絞ったシンプルバージョンを用います。

学習サイクルでは、どれか1つのステップだけに注目するのではなく、全体の流れを重視します。1つのステップをいくら強化しても、次のステップが弱いままだと、最終的な学習成果も弱点要素に引きずられて伸び悩むからです。たとえば、宿題のやり方に大きな問題のある子は、まず宿題を重点的に改善することで、学習サイクル全体のバランスが取れ、サイクルが加速し始めます。

塾に通っていれば、学習の進め方も身につくと思われがちですが、よほど面倒見がいい塾をのぞいては、塾が学習サイクルを管理してくれることはありません。講師が生徒1人1人にかけられるエネルギー量は限られ、一律の指導になってしまうのです。つまり、たいていの場合、手厚いマネジメントができるのはママだけなのです。

さっそく第1ステップ、やる気の管理方法を勉強しましょう。