2 診断問題の答え

やる気の管理を考えるうえで、大人が勘違いしやすいのは、大きな目標を持てば、子供はやる気になると思うことです。大人は3カ月先を見通して「今」を考えることができますが、子供は1週間先を見るのがせいぜい。

志望校への憧れ、願望は強くても、1年先の目標と、目の前の学習とは結びつかないのが普通。目の前の勉強に対して、やる気が高まっていない状態では、いくら志望校への思いをはっきり持っている子でも、日々の勉強を面倒だと感じてしまうもの。

つまり、目標とやる気はまったく別に存在するのです。「やる気がないなら、受験なんてやめてしまえ!」と叱る方もいらっしゃるでしょう。しかし、子供の志望校に入りたい気持ちは本物ですから、「なんで、そんなひどいことを言うの」となるわけです。

大輝くんも志望校への思いは本物でしょう。でも、やる気をどう高めたらいいのかがわかっていない。したがって、問題の正解は(2)。

夏休みを過ぎて入試が近づいてきたことを肌で感じられるような時期になれば、子供の目標とやる気が一致していきますが、それまではママがやる気を管理し、学習サイクルを循環させていきましょう。では、やる気はどう高めていけばいいでしょうか。