「情報化時代、大切なのは何をどれだけ知っているかではない。どうすればその情報にたどり着けるのか。考え方、調べ方をこそ学生に学ばせなければならない」

高等教育に関するシンポジウムなどで、よくこんな意見に出合う。そのたびに心の中で突っ込んでしまう。「でも、そうおっしゃる先生自身、知識の量が少なからずお仕事のよすがになっていますよね!」。

何もかも覚え込む必要はない。でも、自分にとって本当に重要なことは携帯端末ではなく、頭に叩き込んでおきたい。最近とみに学生の名前を覚えるのに苦労を感じるようになった私は、記憶術の本を手に取った。