2011年11月中旬に来日したマランティス次席代表は、16~18日にかけて滞在した東京で、政府官僚や与党幹部と個別に密会している。民主党関係者の証言によれば、同氏が接触したのは外務省で経済を担当する西宮伸一外務審議官や経産省の北神圭朗政務官、そして、民主党の前原誠司政調会長らだ。周知のように前原政調会長は民主党のTPP推進派リーダーである。

民主党のTPP慎重派議員グループが18日に開いた勉強会では、外務省が「日米首脳会談から一週間近く経っているが米側からは何も言ってきていない。何も進んでいない」と説明した。だが、日米間の「事前協議」はすでに始まっていたということだ。米国の貿易情報メディア「INSIDE US TRADE」も、同次席代表の動きについて次のような情報内容を配信している。