高齢政治家が国の借金の膨張を放置した

次に、閣僚の平均年齢と国の債務比率との相関を見てみよう。

為政者の年齢が高くなると今を何とかやり過ごせればという「あとは野となれ山となれ」式のモラルハザードが起きて、国の借金をいとわなくなるのではないかという疑いが生じる。この点についての参考図として、閣僚の平均年齢と国の借金の程度の相関図を作成した(図表5)。

高齢の閣僚は国の借金を気にしない?

ここでも相関度はそれほど高いわけではない。閣僚の平均年齢の高い日本、ギリシャ、米国、ドイツ、韓国のうち、日本とギリシャだけがひどく国の借金を膨らませている。

しかし、全体としては、年金・教育比率よりは、両者にある程度関係がありそうだ。日本においては、政治家が高齢であるから国の借金が大きく膨らむのを放置したという側面がないとは言えないのである。ありえない想定であるが日本の閣僚の平均年齢がノルウェーやデンマークのように、もし40代半ばだったとしたら、現在のような国の債務比率にはなっていないと考えられるのだ。

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