ガシャポン、ガチャなどの商品名で知られる「カプセルトイ」が、いま第4次ブームを迎えている。その中心を担っているのは大人の女性だという。かつては子供のものだったカプセルトイに、なぜいま大人が夢中になっているのか――。
ガシャポン3000台が並ぶ専門店が登場
硬貨を入れてハンドルを回すと、カプセルが転がり出る。カプセルトイの世界に今、第4次ブームが訪れている。それを如実に表すのが、専門店の増加だ。
これまでにも複数台のカプセルトイ自販機を並べている場所はあったが、現在の主流は大規模専門店。
象徴的なのは、今年2月、バンダイナムコアミューズメントが全国17店舗目の旗艦店としてオープンした「ガシャポンのデパート 池袋総本店」だろう。ここでは、約1200平方メートル超の売り場に約3000台の自販機がずらりと並ぶ。実際に足を運ぶとわかるが、圧巻の光景だ。
3月には、正式にギネスワールドレコーズ社から「単一会場におけるカプセルトイ機の最多数」として世界記録に認定された。
バンダイナムコアミューズメント ベンダー営業部の佐々木晶士マネージャーは、次のように話す。
「1号店の横浜ワールドポーターズ店と2号店の博多キャナルシティ店のオープンは、昨年8月。くしくもコロナ禍でのオープンになりました。ですが、逆に手軽に遊べるレジャーとして選択され、今では観光スポットのようになっています。売り上げも含め、うれしい誤算でしたね」(佐々木氏)