【直感化】情報の洪水に流されていないか

●野口さんからのアドバイス

仕事の遅い人は、考えずに悩む傾向があります。この「考えること」と「悩むこと」は似ているようですが、まったく違います。考えることができる人は、自分の中に明確な判断の基準があり、決断した理由を論理的に人に対して説明することができます。一方、悩むだけの人は判断基準を持っていないために問題の周辺をグルグルと回り続け、必要に迫られて仕方なく決断を下した後も、「本当によかったのだろうか」と悩み続けます。仕事のスピードを上げるには、論理的思考ができることが大前提です。

ただ、ビジネスの現場では論理的思考にも限界があることを知っておいたほうがいいでしょう。論理的に思考した結果、売り上げを伸ばすための施策が10個浮かび上がってきたとします。しかし、これらの施策を一つ一つすべて試して妥当性を検証するのは困難です。AがダメならBとやっていくうちに、売り上げは下がっていくだけです。