仕事を引退して資産や年金で暮らす「リタイア」や、少し早めに引退する「アーリーリタイア」を、40代で実現するにはどうすればいいのか。40代半ばでフルタイムの仕事を引退したブロガーのたぱぞうさんは「必要なお金の一部は働いて稼ぎ、一部を資産運用で稼ぐ『セミリタイア』なら、かなりハードルは下がります。そこそこ働き、ゆったり暮らすのはとても幸せです」という――。
※本稿は、たぱぞう『経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
「仕事を完全に辞める」はかなりハードルが高いが…
セミリタイア。その言葉から、あなたはどんなことをイメージしますか?
「ぜひ実現させたい!」「憧れる」でしょうか。それとも、「夢のまた夢」「お金持ちが考えそうなこと」でしょうか。
仕事を引退して資産や年金で暮らす「リタイア」や、少し早めに引退する「アーリーリタイア」。それらは現役を退いて悠々自適な生活を楽しむものですが、「セミリタイア」は少し違います。セミリタイアは、仕事を完全に辞めるのではなく、ある程度仕事をしながら、資産を運用してゆったり暮らす、というものです。
現在は、60歳で定年を迎え、その後、雇用延長などで65歳まで働くのが当たり前になっています。最近では65歳以降も働こうという気運もあります。それは、人生100年時代と言われる現代、年金と資産の取り崩しでは食べていけない可能性がある、という背景があるからです。そのような状況下でアーリーリタイアするというのはかなり特別なことです。
しかし、「セミリタイア」であれば、かなりハードルが下がります。必要なお金の一部は働いて稼ぎ、一部を資産運用で稼ぐ。そうすることで、必要な資産の額は1億円程度、あるいは数千万円程度でも可能となってくるのです。
また運用のスキルが高ければより運用で稼げる額も多くなるため元手となる資産は小さくて済みますし、セミリタイア後に豪勢にお金を使って遊ぶつもりがなければ、支出も抑えることができます。