少々のミスやルール違反を許容する国民の態度
では民主国家においては国家が有事対応できるようになるためには何が必要なのか。まず法律や憲法の根拠が必要であることは間違いありません。これは法治国家としては当然のことです。
ただしそのような法律や憲法が作られるためにはさらに何が必要なのか。また法律や憲法が作られるまでの間、なんとか有事対応する術はないのか。
ここでのポイントは我々国民の態度振る舞いです。
というのも民主国家の政治の源はすべて国民の態度振る舞いにあるからです。
すなわち有事において国家がどのように動くことができるかは、究極的には国民次第ということになるというわけです。
一言で言えば、少々のミス、ルール違反を許容する国民の態度が必要です。もちろんこのさじ加減が難しい。致命的なミスやルール違反を許容してしまうと、すべてが台無しになったり、独裁国家への道のりを歩むことになったりするからです。
この「少々の」というところが超重要なポイントなんですよね。
(リード文を除き約1600字、メールマガジン全文は約1万300字です)
※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》Vol.250(6月8日配信)から一部を抜粋したものです。気になった方はメールマガジン購読をご検討ください。今号は《【有事に弱い日本】コロナ禍に立ち向かうため僕たち国民が気構えを示そう》特集です。