収録番組だとダラダラと主張してしまうが
生放送のテレビ番組に出演してコメントを出すのは、難しいところがある反面、スッキリしたところがある。
生放送に出演し、特に討論する場合には、事前準備など十分にはできない。ある意味出たとこ勝負だ。
あるテーマについて、その分野の専門家と討論する場合にはなおさらだ。なんせ相手はその道ひと筋何十年、しかもその世界では名を遂げた人たちばかりだからだ。
専門家と称する者は山ほどいるが、番組に出てくる人たちは、番組制作側のスクリーニングを受けている。完璧な人たちばかりではないけれど、箸にも棒にも引っかからない人たちは、さすがに出演はできない。
そういう専門家に対して、その専門テーマで討論するには、完璧な事前準備などやりようがない。
そして生放送は、何より与えられる時間が非常に短いし、終了時間でスパッと終わってしまう。
2時間番組でも、コマーシャルやVTR、それに司会者の解説などの時間を除くと、出演者に与えられた時間はかなり短い(笑)。ダラダラと話すタイプは、生放送には向かない。
他方、終了時間でスパッと終わるので、潔く諦められる。これが収録番組だと、言いたいことが残っていたらついダラダラと主張してしまう。しつこく「これだけ言わせてください!」と追加したりして、収録時間が延びる。
と、これまでは、生放送についてはこんな感じで、瞬間瞬間の刹那的な言論空間というものを覚悟して、そこを泳いでいたわけだが、今僕にはこのメルマガという手段がある。
共演した出演者には悪いけど、このメルマガを最大限に活用させてもらって、番組では言えなかったことを補足する。
共演した出演者がいない欠席裁判で、出演者に反論させる機会も与えないある意味卑怯なやり方だけど、まあそこは個人のメルマガ利用ということで勝手に許してもらう(笑)
今回は、5月2日(日)「Mr.サンデー」(フジテレビ系)、5月8日(土)「NewsBar橋下」(ABEMA)、5月9日(日)「日曜報道THE PRIME」(フジテレビ系)について、補足する。
■5月2日「Mr.サンデー」
(ここまでリード文を除き約800字、メールマガジン全文は約1万2600字です)
※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.247(5月11日配信)から一部を抜粋したものです。気になった方はメールマガジン購読をご検討ください。今号は《【生番組の論点】放送中の討論で話し足りなかったところを補足します!》特集です。