経営者になって財布を買い替えた

セレブレイン社長・高城幸司
リクルートで4年連続トップセールスとして通期MVPを受賞。事業部長や「アントレ」の創刊編集長などを歴任。2005年に独立。企業のマネジメント強化を支援する。


 

3年前、経営者になったときに財布を買い替えました。尊敬する経営者が持っていたのが縦長の財布だったので、自分もそうしようと思ったのです。

小銭入れは別に持っていて、その中にお守りのコインを入れています。

現金で支払いをするのはタクシーぐらいで、ほとんどカードで決済するので、クレジットカードのポイントはずいぶん貯まっていると思います。

ドルを入れているのは、急な海外出張が入っても、即、対応できるようにです。あとは、出会った頃の妻の名刺を入れています。よく家族の写真を入れている人がいますが、私の妻は書道家で、彼女の自筆の名刺なので、それを写真の代わりに入れているんです。

経営者になって、お金の使い方がずいぶん変わりましたね。サラリーマン時代は、たとえば、コンビニに入ると「何か買わなきゃ」という気持ちになって、半ば習慣的にお菓子や雑誌を買っていましたが、経営者になってからは常にコストパフォーマンスを考えなくてはならないので、明確な目的意識を持ってお金を使うようになりました。

飲み会ひとつでも、「じゃあ、もう1軒行こうか」というように、流れで2次会に参加することはなくなりました。もっと話を聞きたいという目的があれば参加しますが、流れで参加すると時間もお金もムダになります。

食事に行くときも、見栄で高い店に行くことはなくなりました。相手の好みがラーメンなら、ラーメン屋でいいんです。目的を明確にし、ムダなお金を使わない。そう切り替えてみたら、案外簡単にできました。習慣を変えるには、とにかく1度やめてみる。これが有効だと思います。

(山田清機=構成 永井 浩=撮影)
【関連記事】
「お金に愛される人」の5つの習慣
年収は、なぜ「使う財布の値段」の200倍になるか?
1億円の資産を30代で築いた主婦
「手取り800万貯金ゼロ」vs「300万で貯金1千万間近」お財布比べ
「3割が貯蓄ゼロ」の時代に貯金を増やす法則