「時間がない」が口癖になってはいないだろうか。米国の人気ライフコーチ、マリー・フォーレオは「誰でも1日2時間の自由時間を作る方法がある」と断言する。その具体的な方法とは――。

※本稿は、マリー・フォーレオ(著)、瀧下哉代(翻訳)『あなたの才能を引き出すレッスン』(KADOKAWA)を再編集したものです。

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「時間がない状態」は自分自身が作り出している

こんなご時世では誰もが時間に追われています。目が回るほどの忙しさ、ストレスを溜め込むこと、慢性的な精神疲労は、文化的な流行病となっています。やるべきことを際限なく、日々の暮らしにギュウギュウに詰め込むことは、みんながやっているからといって、賢明なことだとは限りません。

みな否応なしに、一日24時間が平等に与えられています。その使い道を決められるのはあなただけです。もちろん、誰もが仕事を持っています。多くの人は仕事を掛け持ちし、子供や配偶者、ペット、両親、祖父母がいて、健康問題を抱えています。その上、大切な人が特別なケアを必要とする場合もあれば、地域社会の仕事をこなしたり、公共の交通機関が遅れたりすることもあります。しかもプロジェクトや任されることはどんどん増える一方。

しかし、たとえそれらのすべてを抱えていたとしても、「どうしても時間がない」という考え方を隠れ蓑にしてはいけないのです。

あなたのスケジュールや任されていることがどうあれ、自然とそうなったわけではありません。時間の使い道を含め、人生とは、あなたがこれまでに選択してきた物事の副産物です。現在の状態に身を置いているのは、あなた自身がそう仕向けたからなのです。

「義理の母親になったのは自分が望んだから」と気づいた

誤解のないようにいうと、あなたが今直面している困難は、あなたのせいではありません。自分の選択に責任を持つことと、自分自身を責めることとは違います。

たとえば私の場合、義理の息子が11、12歳の頃、息子の後片付けが大変だとよく文句をいっていました。当時の私は事業を成長させるのに必死で、いくつか副業にも就いていました。自分の自由時間を掃除に使うのはゴメンだ、と思っていたのです。悲劇のヒロイン気取りで不機嫌な態度を取ったため、当然、パートナーと息子と私の間にぎくしゃくしたムードが生まれました。

その時、重要な真実を私自身の心に刻まなければなりませんでした。「私は小さな子供のいる男性をパートナーとすることを選んだのだ」と。つまり、たとえ生物学的な子供を持つことを望まなかったとはいえ、私の一部は義理の母親になることを望んでいた。

なぜそれがわかるかって? なぜなら、現に私は義理の母親だからです。私がそれを選んだからです。そしてその選択は、私の人生にとって常に、やってみただけの価値がありました。