渋谷にある「目が見えない人」も楽しめる不思議なギャラリー
東京都渋谷区松濤の閑静な住宅街を歩いていると、こんな文字が飛び込んできた。「ぼくたち盲人もロダンを見るけんりがある」。そこは小さなギャラリーだった。独創的で思わず触れたくなるような作品たちを眺めていると「どうか触ってみてください」とスタッフの方が声をかけてくれた。
私が訪れたその日は、盲学校に通う生徒が作ったアートを展示していた。「見えないからこそ、他の作品の真似っこができないのでしょう」。そう、館長の村山治江さんは言う。だから、どれも個性的な作品なのだろう。
この場所に“作品を触ってもいい”ギャラリーTOMができて36年。創館当時、目の見えない人のための美術館をつくりたいという村山さんの想いは容易に受け入れてはもらえなかった。一般的な美術館は絵や彫刻の前に人が触れられないように線が引かれている。眺めるようにアートが設置されていることがほとんどだろう。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告最小化で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント

