タイに逃れたロヒンギャが売っていた、名古屋のママチャリ
2015年、ミャンマーとの国境沿いに位置するタイ北西部の街メーソートにイスラム系少数民族「ロヒンギャ」の難民取材に行った。そこで「ママチャリ」という言葉を耳にして、驚いた。
1982年、ロヒンギャは土着民族ではないことが合法化され、ミャンマー政府が没収したNational Registaration Card(国民登録カード)。写真はメーソートに逃げてきた人やその家族のカードなど(2015年、メーソートで筆者撮影)。
これまでも、セルビアのバスのラジオから浜崎あゆみの歌が流れてくるなど、思いもよらない場所で日本の文化に触れることはあった。そして、ここメーソートのとある自転車店では大量のママチャリが並んでいた。その店はミャンマーから逃れてきたロヒンギャの男性、カマルさん(仮名)が営んでいた。
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