政府と闘い続ける風刺漫画家の勝利の笑顔

「私にどうやって中立になれと? 私のペンにだって“スタンド”があるのに!」。風刺漫画家、ズナール(本名ズルキフリー・アンワル・ウルハケ)の言葉に耳を傾けていたジャーナリストたちは一斉に噴き出した。スタンドにはペンたてという意味と政治的スタンスという意味がある。

自著『Fight Through Cartoons(漫画と共に闘う)』を手にする笑顔のズナール(2019年5月、筆者撮影)。
自著『Fight Through Cartoons(漫画と共に闘う)』を手にする笑顔のズナール(2019年5月、筆者撮影)。

「私だって怖い。人間だから。でも(風刺漫画家としての)責任と恐怖、どちらが重要か。責任だろう」