「自分は運がない」と嘆いている人が少なからずいる。実は、運のなさには意外な原因があるのだ。2003人を対象にした大調査から明らかになった、運が悪くなる原因やメカニズムを見ていく。
7割弱を占める運がいい人
このほど「運がいい人」「運が悪い人」の生活・意識について、アンケート調査を実施。全国2003人が対象で、1244人から回答を得た。回答者の過半数が20~30代で、性別では女性が52.65%となった。年収については、平均値よりも実態に近い全世帯の所得の分布を見た場合の中央値423万円を含む、250万円以上~500万円未満の層が最も多かった。
特に注目されるのが自分の運勢について。年収とはあまり関係がなく全体的に「とても運がいい」「どちらかというと運がいい」と答えた人が多く、67.7%に達した。一方、宗教や信仰心について聞くと、無宗教と答えた人が7割弱いて、信仰心が「とても弱い」と答えた人は4割強だった。
「若い人は世界的に信仰心が弱いのですが、日本の場合、『特定の宗教を信じていない、教団に属していない=無宗教』と答えた可能性もあります」と、宗教学者の島田裕巳さんは指摘する。その一方で、6割超の人が「困ったときの神頼み」をしている。
では、次項から調査結果の詳細な分析を進めていくことにしよう。